中国、初の地球帰還の月面探査機打ち上げへ

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香港(CNN) 中国の国営メディアは23日、同国が今月24日から26日の間に月の軌道を周回後、地球に戻る実験用の無人探査機を打ち上げると報じた。中国によるこの種の実験は初めて。

同国西部の四川省にある西昌衛星発射センターから長征3号Cロケットを使い、打ち上げる予定。

地元紙チャイナ・デーリーによると、今回のプロジェクトの幹部は、無人探査機が地球の大気圏に突入の際、機体の過熱などを避けるのに必要な減速を達成出来るかの技術的課題の克服が焦点になると語った。

計画では約1週間かけて月の軌道周回に到達させ、その後、中国の内モンゴル自治区の草原への帰還を想定している。

中国は2017年に、無人探査機を月に打ち上げ岩石などのサンプルを持ち帰って地球に戻す計画を推進している。24日以降に予定する無人探査機の打ち上げで得られた技術的な成果は17年の実験の貴重な材料になるとみられる。同国の初の有人宇宙飛行は03年だった。

中国はこれまで衛星の「神舟」を用いた有人の宇宙飛行を5回実施している。13年には宇宙ステーションとの手動によるドッキングに成功。昨年12月には月面探査機「嫦娥」の軟着陸を実現させていたが、技術的な問題による機能障害が報じられている。

米の海軍戦争大学の教授は今回の無人探査機打ち上げについて将来的な有人の月面探査計画の実現に向けた前進の1歩になると分析。中国の宇宙開発技術の能力誇示につながるだけでなく、同国指導部の長期間にわたり宇宙開発を継続するとの政治的意思の表示になっていると分析した。この意思は現在の米政府に欠けているとも指摘した。

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