沈没船は「サンタマリア号」ではない、ユネスコが否定

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海底探検家バリー・クリフォード氏は見つかった船が「サンタマリア号」だと主張している=同氏提供

海底探検家バリー・クリフォード氏は見つかった船が「サンタマリア号」だと主張している=同氏提供

(CNN) ハイチ沖の海底で1492年に沈没した探検家クリストファー・コロンブスの旗艦船「サンタマリア号」が見つかったとされる説について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のチームは8日までに、残骸は同号ではないとの調査結果を発表した。

結果報告によると、残骸は留め具が銅でできていることから、17~18世紀の造船技術と断定された。コロンブスの時代は木製または鉄製の留め具しかなかったという。

さらにコロンブス自身の日記など当時の記録と照合した結果、残骸はサンタマリア号が座礁したとされる位置に比べ、岸から遠く離れすぎていることも分かった。

サンタマリア号はコロンブスが率いていた船団の旗艦船で、1492年8月にスペインを出港し、同年10月にハイチ北岸沖で座礁、沈没した。コロンブスは翌年1月、残る2隻でスペインに帰国した。

残骸は2003年、米国の海底探検家、バリー・クリフォード氏らのチームが発見。同氏は今年5月、これがサンタマリア号だったとする見解を発表した。

ユネスコのチームはハイチ政府の要請を受け、その真偽を調べていた。チーム責任者は9月9日から数日間にわたり、現場へ出向いて調査を行ったという。

クリフォード氏は5月、CNNとのインタビューで、サンタマリア号を発見したことを「強く確信している」と述べ、発見後に略奪が起きたとも訴えていた。

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