珍しい海洋生物、風に乗って米西海岸に大量漂着

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珍しい海洋生物、風に乗って大量漂着

カリフォルニア州オクスナード(CNN) 米カリフォルニア州各地の海岸に、透明な姿をした珍しい海洋生物が大量に漂着し、観光客などを驚かせている。

カリフォルニア州ロングビーチにある水族館の専門家デービッド・ベーダー氏によると、この生物の正式名称は「カツオノカンムリ」。「ゼリー状の生き物だが、厳密にはクラゲではない」という。

青い楕円形の体から透明なヒレが伸びているのが特徴で、ヒレを真っすぐに立てた姿で海面に浮かび、風や潮流に任せて波間を漂う姿から別名「風に乗った船乗り」と呼ばれる。「潮流や風向きが変わると、沖に流される代わりに海岸にたどり着く」という。

カツオノカンムリは米西海岸のワシントン州やオレゴン州に流れ付き、7月中旬ごろからサンフランシスコなどの海岸にも漂着するようになった。

海にいる時は触手を伸ばして餌のプランクトンや魚卵を捕獲し、獲物を取るためクラゲのように刺すこともある。しかし人の皮膚を突き抜けるような強さはなく、人間にとっては無害だという。

砂浜で長く生きていることはできず、やがて青い色が薄れて透明のヒレだけが残る。

「こんな生物が存在するなんて知らない人も多いかもしれない」「風向きが変わると突然浜辺に流れ着く。海はそんなものたちで出来ていると知ってほしい」とベーダー氏は話している。

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