ハワイに「空飛ぶ円盤」? NASAが火星着陸装置の実験

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米NASA、「空飛ぶ円盤」の実験

(CNN) ハワイ上空に28日、「空飛ぶ円盤」のような物体が飛んでいるのを見た人がいるかもしれない。米航空宇宙局(NASA)が火星有人探査計画の一環として実施した、着陸装置の実験だ。

「低密度超音速減速機」(LDSD)と呼ばれるこの装置は現地時間の同日午前8時45分(日本時間29日午前3時45分)、ハワイ州カウアイ島にある米海軍基地から気球で空中に引き上げられた。

午前11時、高度約3万6000メートルに達したところで気球から離れ、ロケット噴射で約5万4000メートルまで上昇。上空でドーナツ型のチューブを膨らませて減速し、降下を始めた。さらに巨大なパラシュートで減速する計画だったが、これは予定通りに展開せず、11時35分に太平洋上に着水した。

NASAの報道官は、パラシュートの問題を除いて実験は成功したと発表した。今後データを詳しく分析するという。

火星の着陸には、1976年のバイキング計画以降、同じパラシュートの技術が使われている。NASAが将来、より大きな宇宙船を岩場などに着陸させるためには、新たな技術の開発が必要とされる。

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