美味しい食事は刑務所で――シェフも給仕も受刑者が担当 英

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食材の調達は地元で行われる

食材の調達は地元で行われる

食材に関しては、なるべく地元のものを利用している。ブリクストン刑務所では地元の精肉店から肉を仕入れ、ハイダウン刑務所では刑務所の畑で取れた野菜を使う。このため、ハイダウンの受刑者のなかには造園や園芸の資格まで取得しようとするものもいるという。

出されるのは現代風にアレンジされた欧州料理で、時節に合わせてメニューが変わる。

ブリクストン刑務所での例を挙げれば、カニとサバの燻製(くんせい)をつかった春巻きや、豚肉のハーブ焼きのマッシュルーム添え、アーティチョークのラザニアといった具合だ。

さらなる更正支援プロジェクト

慈善団体を支援するのは、かつて殺人罪で終身刑を受けたアーウィン・ジェイムズ氏。20年間の服役後、2004年に仮出所し現在は英ガーディアン紙のコラムニストを務めている。

更正が刑務所内で完結することはありえず、出所後も継続的な支援が必要だとの立場から、同氏はクリンクの試みを高く評価する。

ジェイムズ氏はCNNの取材にメールで応じ、「クリンクのレストランに参加すれば、技術を身につけて社会に貢献できる喜びを味わうのがどういうことか、その満足感を発見もしくは再発見できるだろう」と述べた。

ただ、英国には慈善団体運営によるレストランが他にもあるが、コスト高で失敗する例も散見される。クリンクが英国国外に進出する計画も今のところない。

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