星団の中に惑星発見、「太陽の双子」を周回

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惑星が恒星の周りを公転(想像図)=ESO/L. CALCADA提供

惑星が恒星の周りを公転(想像図)=ESO/L. CALCADA提供

(CNN) カニ座の星団「メシエ67」の中に、恒星の周りを公転している3個の惑星が見つかったとして、ドイツの研究者らが天文学会誌に論文を発表した。星団の中に惑星が発見されるのは珍しいという。

メシエ67は地球から約2500光年の距離にあり、500個ほどの恒星でできている散開星団。研究チームは南米チリにある欧州南天天文台の施設を使い、同星団の恒星88個を6年がかりで観測して、3つの惑星を発見した。

このうちの1個が周回している恒星は、質量や気温、化学物質の構成が太陽に極めて近い「ソーラーツイン」(太陽の双子)に該当するという。惑星を持つソーラーツインが星団の中に見つかったのは初めて。研究チームは「恒星間で強い相互作用があると思われる星団の密集環境の中でも、惑星が形成されることが裏付けられた」と解説している。

この惑星を含む2個の惑星は、木星の少なくとも33%の質量を持ち、1つは7日間、もう1つは5日間の周期で恒星の周りを公転していた。

残る1個の惑星は木星を上回る大きさで、太陽よりも巨大な赤い恒星の周りを122日の周期で公転していた。

3惑星とも恒星との距離が近いために水はないと思われ、生命が存在する可能性は薄いという。

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