「人類最古のDNA」を解析 進化のなぞに手掛かりか

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40万年前のホモ・サピエンスはこんな顔だったかもしれない (C)Javier Trueba/Madrid Scientific

40万年前のホモ・サピエンスはこんな顔だったかもしれない (C)Javier Trueba/Madrid Scientific

同博士によれば、ネアンデルタール人は欧州に約30万年前から住んでいた。ひとつの説として、ハイデルベルク人がユーラシア大陸の西部でネアンデルタール人、東部ではデニソワ人に進化したとも考えられる。

ネアンデルタール人やデニソワ人は現生人類(ホモ・サピエンス)の直系の祖先ではなく、別系統との説が主流になっている。しかしペーボ博士らの最近の研究では、アフリカ以外の現代人のDNA配列の一部がネアンデルタール人に由来していることや、南太平洋メラネシアなどの住民にデニソワ人と共通するDNA配列がみられることが明らかになった。

同博士は「ハイデルベルク人とネアンデルタール人、デニソワ人の間の関係にはまだなぞが多いが、DNAの力を借りることで、複雑な歴史の全容がやがて解明されるだろう」と話している。

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