鼻に小枝広げ、止まり木探す鳥を誘惑 ワニの餌取り方法

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ワニが「道具」を使って狩りをすることがわかったという=米国立公園局提供

ワニが「道具」を使って狩りをすることがわかったという=米国立公園局提供

(CNN) インドや米ルイジアナ州などに生息するワニ目のクロコダイルやアリゲーターが鼻部分に樹木の小枝を載せるわなを仕掛けて鳥が止まるのを待ち、すきを突いて食らいつく「高等戦術」を使っているとの研究報告書が8日までに発表された。

米テネシー大学心理学部のウラジミール・ディネッツ助教授が動物行動学などの専門誌に掲載したもので、爬虫(はちゅう)類で餌の確保に道具の使用が立証されたのは初めてとしている。

「怠惰、愚か、退屈」な動物の代名詞ともされてきたワニの知的な能力を示し得る発見とも主張している。

報告書によると、小枝を使った仕掛けは2007年、インドで初めて観察された。同助教授らの研究班はその後、ルイジアナ州に生息するアリゲーターを調べ、同様の罠(わな)を使っている生態を確認した。

拾い集めた小枝を鼻部分に載せ、水中に身を沈めて、止まり木を求めたり、巣作りのため小枝を探したりする鳥の接近を待つ。獲物が来た場合、ワニの攻撃は素早く、大半の鳥はえじきになったとしている。

小枝の利用は3月から5月にかけての鳥の営巣シーズンにより多く見られたという。

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