1日4杯超コーヒー飲む人は早死にする? 米研究

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55歳未満で1日4杯以上コーヒーを飲む人の死亡率が高い?

55歳未満で1日4杯以上コーヒーを飲む人の死亡率が高い?

(CNN) コーヒーが健康に及ぼす影響についてはさまざまな説があるが、米国の医学者らがこのほど、55歳未満の年齢層でコーヒーを大量に飲み続ける人は死亡率が高いとの研究結果を発表した。

米ルイジアナ州ニューオーリンズの心臓専門医、カール・ラビー博士らが専門誌「メイヨー・クリニック紀要」に報告したところによると、同博士らは20~87歳の男女4万人を16年間にわたって追跡調査した。その結果、55歳未満でコーヒーを1週間に28杯(1日平均4杯)より多く飲むグループは、飲まないグループに比べて死亡率が男性で56%高く、女性では2倍に上ることが分かったという。

カップ1杯は8オンス(約240ミリリットル)。適量の場合や55歳以上の年齢層では有意な差はみられない。また、循環器系の病気による死亡率には、コーヒーとの関連がみられなかったという。

ラビー博士らによれば、こうした数字から「コーヒーが早死にを招く」と結論付けることはできない。「強いストレスを抱えた人がコーヒーを毎日10杯も飲み続けて死亡したというような場合は、コーヒーのせいでなくストレスが原因と考えられる」と、同博士は説明する。

コーヒーの効用についても、これまで多くの研究結果が報告されてきた。2007年には肝がん発症率との関係を指摘する説、09年には1日1杯ごとに糖尿病のリスクが減るとの説、さらに11年には1日6杯以上で前立腺がんの死亡率が低下するとの説が発表された。医学誌NEJMが昨年掲載した研究では、1日2杯以上飲む人は特定の病気で死亡する率が低くなるとされた。

健康に良いコーヒーの量は人によって違うともいわれるが、ラビー博士は「高死亡率との関連が疑われる以上、私だったら1日4杯未満に抑える」と話している。

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