人を襲うイルカが出没、負傷者続出 アイルランド

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人を襲うイルカ、様子がカメラに アイルランド

(CNN) アイルランド西部の海岸で、遊泳中に野生のイルカに襲われてけがをする人が続出している。当局は注意を促す看板を設置して、このイルカに近づかないよう呼びかけた。

騒ぎを起こしているのは「ダスティ」と名付けられたバンドウイルカ。同国西部クレア州のドゥーリンハーバーで28日、女性が腹部に突進されて負傷し、入院した。同じような目に遭ったのは今年5月以来、これで4人目だという。

ダスティは2000年ごろ同州沿岸に姿を現し、04年ごろから危険な行動が確認されるようになった。報道によれば、ダスティのせいでおぼれかけたと話す人もいるという。

襲われた人の正確な数は不明だが、今年に入って件数が増えた。地元の人は、遊泳客でにぎわうドゥーリンハーバーにダスティが姿を見せるようになったことが原因だと話している。保護団体IWDGによると、これまでの負傷者の中には、救急ヘリでドイツに搬送された女性もいるという。

ダスティは人に近寄ってきて体に触れさせながら、次の瞬間には襲ってきたりするといい、追いかければけがをしたり死亡する恐れもあるとIWDGは警告。写真を撮ることも危険だと指摘し、「もしカメラなどを奪われたら、取り返そうとしないこと。頭突きされるか、尻尾で殴られるかもしれない」としている。

クレア州もIWDGに協力して注意を呼びかけるポスターを掲示するとともに、監視員にはダスティが目撃されたら警告の赤い旗を立てるよう指示した。

バンドウイルカは成体の体長が3メートル。絶滅危惧種に指定されている。

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