火星で「生命の痕跡」探査へ、2020年打ち上げ NASA

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現在火星上では探査機「キュリオシティ」が調査を実施=NASA/JPL-CALTECH提供

現在火星上では探査機「キュリオシティ」が調査を実施=NASA/JPL-CALTECH提供

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)が2020年に打ち上げを計画している火星探査機は、生命の痕跡を探すことが目標となる。NASA担当者が9日の電話会見で発表した。

NASAのジョン・グランスフェルド氏はこの日の会見で、20年の探査目標について専門家チームがまとめた報告書を発表。「我々は今も、『この宇宙のどこかに生命は存在するのか』という疑問を追求している」と語った。

火星ではこれまでの探査の結果、かつて水が流れていた痕跡が見つかり、岩石などのサンプルには粘土鉱物の痕跡も残っていた。次は本当に生命が存在していたのかどうかを探るため、「火星に戻って次の段階に進まなくてはならない」とグランスフェルド氏は言う。

オバマ大統領は2030年代に火星への有人飛行を実現するという目標を打ち出しており、20年の探査はこの目標の達成に向けた重要な役割を担う。

報告書によれば、NASAは準備の一環として、探査に使う技術や機材を開発するための公開コンペも予定している。

今年11月には火星探査機「メイブン」を打ち上げて火星の大気の成分を調べ、気候や居住可能性を探る。

欧州宇宙機関とロシア連邦宇宙局も共同で、メタンガスなどの観測を行う「エクソマーズ・トレース・ガス・オービター」の打ち上げを16年に予定しているなど、火星探査の計画を進めている。

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