中国・青島で藻が大発生 当局7000トン超除去

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大量の藻の中で水泳

(CNN) 中国・山東省青島の海岸に、「スジアオノリ」という藻が過去最大の規模で発生している。国営新華社通信が伝えた。

藻は先月5日ごろから増え始め、その後地元当局が増加を食い止めようと対応したものの抑えきれなかった。現地では、複数台のブルドーザーなどで藻をすくい出し、これまでに7335トンを除去した。

除去作業が進む中、多くの人々が大量の藻の中をはしゃいで泳ぐ姿が見られた。

中国当局は、異常に高い海面温度が大量発生の原因としているが、豪タスマニア大学の藻の専門家、クリストファー・ボルチ氏は、当局の見解では説明がつかないと指摘する。

ボルチ氏によると、藻は工場や家庭からの排水などに含まれる高濃度の窒素やリンを栄養素として大量発生する。「温度が高いと増殖速度は上がるかもしれないが、これほどの大量発生は栄養分がなければありえない」とボルチ氏は語る。

ボルチ氏は、通常スジアオノリが人間に害を与えることはないが、大量発生して海面を覆うと水中の酸素濃度が低下したり、藻が死んで腐敗しバクテリアが発生して、海洋生態系に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘する。

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