タトゥーで絆を、地元の詩を住民の体に「刻む」 米国

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米ケンタッキー州レキシントンの「タトゥー(入れ墨)プロジェクト」 (C)Kurt Gohde and Kremena Todorova

米ケンタッキー州レキシントンの「タトゥー(入れ墨)プロジェクト」 (C)Kurt Gohde and Kremena Todorova

(CNN) 自分たちの住む街への愛を表現するために、詩の一節を体に刻む――。米ケンタッキー州レキシントンで、大学教授らが住民を巻き込んだ「タトゥー(入れ墨)プロジェクト」に取り組んでいる。

同市にあるトランシルバニア大学のカート・ゴーディー、クレメナ・トドロバ両教授はもともと、タトゥーをめぐる社会通念などを研究してきた。これを一歩進めたのが、地元の詩人、ビアンカ・スプリグスさん(31)が書いた「街へのラブレター」ともいうべき詩を一節ずつに分け、住民の体の一部にタトゥーとして残すというプロジェクトだ。

題名を含めて496語の詩を、248人の参加者に振り分けた。それぞれ希望するフレーズを3つ申請してもらったうえで調整したという。スプリグスさん自身も左足にタトゥーを入れた。スプリグスさんの義母は、作者名の部分を入れる予定だという。

両教授を含め、60人以上がタトゥーは未経験。最高齢は65歳だ。地元スポンサーのおかげで無料での施術が可能になったという。

タトゥーについては、聖書で禁止されていることなどを理由にタブー視する風潮もあるが、トドロバ教授は「このプロジェクトによって、住民同士あるいは住民と街との間にきずなを作り出したい」と話す。

タトゥーの施術はまもなく完了し、今秋には、一人ひとりのタトゥーを撮影した短い映像が公開される。それぞれの文字の周囲に彫られた小さな円が何を表現しているのかというなぞも、その中で解ける仕掛けだという。

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