火星との音声送受信に成功 NASA長官のメッセージ

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写真提供:NASA/JPL-Caltech

写真提供:NASA/JPL-Caltech

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は27日、火星上の無人探査機「キュリオシティ」との間で、録音した音声の送受信に成功したと発表した。ボールデン長官のメッセージが無線で送られ、さらに地上へ送り返されてきたという。

地球外の惑星との間で録音音声をやり取りした例は、これが初めて。ボールデン氏はメッセージの中で「探査機の火星着陸は簡単なことではない。ほかに試みた者もいるが、米国だけが成功した」と述べ、NASA職員や関係者の功績をたたえた。

キュリオシティ計画を担当するNASA幹部のデーブ・ラベリー氏は声明で、人類で初めて月面に立ったニール・アームストロング氏が先週死去したことに触れ、「この声に感銘を受けた誰かが、今度は人類初の火星着陸を果たすことを願っている」と述べた。

NASAはこの音声と同時に、キュリオシティから送られてきた新たな画像を公開した。約1年後に到達を予定する目的地、シャープ山の山腹などが写っている。

キュリオシティは先週、火星上で初めての走行試験にも成功した。送られてきたデータはすでに、これまでの探査機を全部合わせた量を超えているという。搭載した機器のうち、風向計だけは損傷していることが判明したが、原因は永遠に謎のままかもしれない。

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