火星探査機「キュリオシティ」の試運転成功、探査に出発へ

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火星探査機「キュリオシティ」が体験した「恐怖の7分間」とは?

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は22日、火星探査機「キュリオシティ」が初の試運転に成功し、火星の地表を動き回れることを確認したと発表した。

記者会見したNASAのプロジェクト責任者は「これほど重要なことはない。探査機が動き回れなければ何も達成できないところだった。試験は完了し、全て予定通りにいった。これは素晴らしいことだ」と語った。

キュリオシティは着陸地点の「ゲール・クレーター」で、16分間かけて前進と後退、120度の方向転換を行った。動いていた時間は4~5分だったという。

これで「仮免許」を取得したことになり、次は現在地から400メートル東南東のグレネルグという地域を目指す。この地域は地層のある岩盤など3種類の地形で構成されており、掘削などの調査を予定している。

次いで岩盤層が堆積してできたシャープ山(高さ約4800メートル)に向かい、さまざまな地層を調べて生命が存在していた痕跡を探す。この目標に到達するまでに1年ほどかかる可能性もあるという。

機材の点検を行った後に出発し、まず1日あたり10メートルのペースで移動して、写真撮影や障害物発見の機能をチェックする。次いで1日あたり20~40メートルのペースに加速する。システムが問題なく機能すると確信できれば、1日あたり50~100メートルの移動も可能だという。

これとは別に、NASAは同日、6月に死去したSF作家の巨匠レイ・ブラッドベリ氏に敬意を表し、キュリオシティの着陸地点を「ブラッドベリ・ランディング」と命名すると発表した。8月22日はブラッドベリ氏の92回目の誕生日だった。

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