ノアの箱舟の「実物大」レプリカ オランダの実業家が制作

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ロンドン(CNN) 旧約聖書に登場する「ノアの箱舟」を記述されている通りの大きさで再現したとされるレプリカを、オランダの実業家がこのほど完成させた。聖書博物館として一般に開放される。

オランダ・ドルドレヒトのメルヴェデ川沿いで初公開されたレプリカは、実業家のヨハン・ヒューバース氏が制作。「ひじから指先までの長さ」とされる古来の単位、キュービットを使い、全長300キュービット(約137メートル)、幅50キュービット(約21メートル)、高さ30キュービット(約14メートル)の船を再現した。

訪れる人々が聖書の世界を体験できるよう、内部にはプラスチック製の動物や、本物の鳥を入れた小屋を配置している。聖書の創世記によれば、神が人類の堕落に怒って大洪水を起こした際、「正しい人」であったノアが神の指示を受けて箱舟を作り、家族や動物とともに乗り込んで生き延びたとされる。

同氏は1992年、母国オランダが洪水に見舞われる夢を見て、翌日ノアの箱舟についての本を買った。その夜、自宅で子どもたちとこの本を見ている時に、レプリカの制作を思い立ったという。

04年に完成した縮尺2分の1のレプリカは、観光客向けの遊覧船として活躍した。その後、08年に「実物大」の制作を開始した。

聖書には箱舟が「ゴフェルの木」で作られたと書かれているが、これが何を指すのかについては専門家の間でも意見が分かれる。同氏は、25隻のはしけの金属製の船体を溶接して1つにつなげ、上部を北欧パイン材で覆った。重量3000トン、定員1500人の船には寝室や劇場、レストラン、会議室などが完備されている。

同氏は当初、完成した船で北海を渡り、五輪開催中のロンドンで公開する計画を立てていたが、当局から安全上の問題を指摘されて断念したという。

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