空の旅に新たな選択肢 低価格化が進むプライベートジェット

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写真提供=JumpJet

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(CNN) プライベートジェット業界はここ数年、低迷が続いている。企業幹部の多くは、社用ジェット機に乗っているところを目撃され、株主の怒りを買うことを恐れてもいる。しかし、同業界に精通した一部企業によってもたらされた技術革新のおかげもあり、足場を見出しつつある。

航空業界の市場情報提供会社WINGXアドバンスによると、プライベートジェット業界(分割所有と単独所有の両方を含む)の売り上げは昨年、米国でほぼ横ばい、欧州では4%近く減少した。

それに対し、チャータービジネスは上向いている。

PrivateFly(プライベートフライ)

プライベートジェット業界専門のオンライン予約サービス会社「PrivateFly(プライベートフライ)」の創設者アダム・トワイデル氏によると、2007年の創業以来、売り上げは毎年3倍ずつ伸びているという。民間航空業界では、すでにサードパーティーの予約サイトが主流だが、プライベートジェット業界でオンライン予約サービスを提供しているのはプライベートフライのみだ。今や同社は、欧州で最も急速に成長している航空会社となっている。

顧客にとってのメリットは、プライベートフライのウェブサイトか、同社が提供するモバイルアプリケーションを通じて2500機以上の飛行機の料金が比較できる点だとトワイデル氏は語る。また顧客は価格を確認後、すぐに飛行機を予約できる。

さらにプライベートフライのウェブサイトにジェット機を登録している700の事業者にとっても、飛行機が待機したままほこりをかぶり、駐機料金だけがかさむ状況を回避できる。

また、これまで不明瞭だったプライベートジェットの需要と供給のつながりをより明確化したことも、プライベートジェットの低価格化に寄与した。例えば、飛行機で客をある場所に輸送したが、帰りのフライトに客がいない場合、事業者はそのフライトを割引価格で提供できる。これにより、プライベートジェットの料金は従来よりも手頃になり、利用しやすくなった。

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