米ファイザー、追加接種向けワクチン開発へ 有効性の低下受け

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米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチン/PATRICK T. FALLON/AFP via Getty Images

米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチン/PATRICK T. FALLON/AFP via Getty Images

(CNN) 米製薬大手ファイザーは8日、自社のワクチンの効果が弱まっているのを確認したとしたうえで、追加接種に向けたワクチン開発の取り組みを強化していると明らかにした。感染が広がる新型コロナウイルスの変異株への対応を念頭に置いた措置。

追加接種については来月にも米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する意向だという。それに先駆け、ワクチンの追加接種の有効性に関するより多くのデータを公表するとしている。

ファイザーはCNNに宛てた電子メールの声明で、イスラエル政府が発表したデータに言及。ワクチン接種から半年後に、感染と発症を防ぐ効果が低下すると述べた。一方で重症化に対する予防効果は依然として高いとした。

さらにこの期間、イスラエルをはじめとする各国で、変異株のデルタ株が感染件数の多くを占めるようになっているとも指摘した。

ファイザーは独ビオンテックと共同開発するワクチンの追加接種について、ウイルスの働きを抑える中和抗体の生成レベルが2回目の接種後と比較して5~10倍高まると説明。より確定的なデータを早急に査読済みの論文などの形で公表し、FDAをはじめとする規制当局へ数週間以内に提出する計画だとした。

ファイザー製ワクチンをめぐっては、イスラエル政府が5日、先月6日時点での感染防止効果を64%と発表。5月に報告された95.3%から大幅に下がったことを明らかにしていた。

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