米コルト、消費者向けAR15の製造を中止

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
全米ライフル協会年次総会で展示されたコルト社のライフル=2015年4月11日/Daniel Acker/Bloomberg/Getty Images

全米ライフル協会年次総会で展示されたコルト社のライフル=2015年4月11日/Daniel Acker/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米銃器メーカーのコルトは20日までに、アサルトライフル「AR15」の消費者向け製造をやめると発表した。高出力の半自動銃への需要が低迷していることを受けた措置。

コルト社は声明で、消費者向けのライフル市場は「大幅な製造能力過剰」に見舞われていると指摘。AR15は供給過多であり、製造継続を正当化できないと説明した。ピストルや回転式拳銃など他の消費者向けの銃については製造を続け、引き続き販売店網の拡大に取り組む方針。

コルトによると、軍や法執行当局との契約が追い風となり、同社の事業は依然健全な状態にあるという。「現在はこうした大規模契約が同社のライフルの全製造能力を吸収してくれいる状況」だという。

コルトは武器所持の権利を定める憲法修正第2条への支持を改めて表明しつつ、「消費者の需要に従い、市場の動きの変化に対応することが合理的だ」としている。

AR15タイプの銃はコルトの他にも、パルメット・ステート・アーマリーやスミス・アンド・ウェッソンなどが製造する。こうしたタイプの銃は乱射犯によって使用されることが多く、風当たりが強まっている。

米国では銃暴力事件の頻発を受け、大規模小売業者が半自動ライフルの販売を中止するケースが相次いでいる。

ウォルマートは拳銃や一部弾薬の販売を中止すると発表。銃小売業者として国内有数の規模を誇るディックスも、銃販売の全面中止を検討中だと公表した。

「米国の銃問題」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]