乗客引きずり下ろしで解雇者なし 米ユナイテッド

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ニューヨーク(CNNMoney) 米大手ユナイテッド航空のオスカー・ムニョス最高経営責任者(CEO)は20日までに、最近物議を醸した同社による乗客引きずり下ろし問題に関連し、解雇などの社内処分は一切行わない考えを明らかにした。

記者団に述べた。組織上の不手際であり、騒ぎに関与した社員の解雇などは考慮したこともないと指摘。この方針を幹部会にも伝え、了承を得たとしている。

乗客の強制排除問題を巡ってはムニョス氏も当初、乗客の妨害的かつ挑戦的な振る舞いが原因と示唆する声明を出し、同社への批判に拍車を掛けた経緯があった。同氏を含む幹部陣はその後、謝罪を表明し、顧客サービスの改善を約束していた。

引きずり下ろしの発端は、ユナイテッド航空社員への座席譲渡の緊急な申し出だった。ベトナム系米国人の乗客は別の便への振り替えなどを拒否し、機外へ強制的に排除されていた。

同航空はその後、安全性への脅威がなければ乗客排除のために法執行機関要員の出動を今後は求めないとの方針を新たに導入。また、社員が業務などで自社便を使う場合、少なくとも離陸時間の1時間前に予約するとの指示も出していた。

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