1日6時間勤務、健康も生産性も向上か スウェーデンで実践

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労働時間の短縮についてはまだ論議が多く、実践している企業はごく少数にすぎない。そうした中、ヨーテボリにあるトヨタの工場は14年前から6時間労働に切り替え、利益増大と従業員の満足度向上につなげてきた。英国でも一部の企業が追随している。

英スコットランドの旅行会社センシ・ディジタルは今年3月から実験的に1日6時間勤務を採用した。経営者のクリス・トーレス氏によると、始業時刻は午前9時半、終業時刻は午後3時半。給与は8時間勤務時代と変わらず、賃上げも実施したという。

ランチタイムは30分で、45分間集中して働いた後に5分間の休憩をはさむ。1日の始まりと終わりには、その日達成した内容を報告する。

これで生産性が大幅に高まり、トーレス氏によれば、それまで2~3カ月を要していたプロジェクトが1~2カ月で終わるようになったという。

トーレス氏自身も「朝は娘を学校に送って行くようになった。(終業後は)娘の宿題を手伝って息子に食事を食べさせ、時計を見るとまだ5時になったばかり」。

キャッシュフローも向上し、こなせる案件の数も増えた。ただし同社は従業員10人の小さな会社。異論をぶつけられることも多いといい、「この業界やあの業界ではうまくいかないとよく言われる。それでも私は常に、とにかく試してみるよう勧めている」とトーレス氏は話している。

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