ロシア、緊急用財源が枯渇の危機 資源価格低迷

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緊急用の財源が減少の一途をたどっている

緊急用の財源が減少の一途をたどっている

ロンドン(CNNMoney) ロシア財務省は18日までに、緊急事態に備えた手持ち資金が9月に322億ドル(約3兆2844億円)に縮小したことを明らかにした。原油価格の低下が加速する直前の2014年9月の917億ドルからは大幅減少となった。

財源は今後も減り続けて今年末までに150億ドルとなり、その後の早い時期に完全に払底するとの見方も出ている。国際金融協会の首席エコノミストは最近、枯渇の時期は来年半ばもしくはその数カ月後との予測を示していた。

ロシアはここ2年ほど、エネルギー価格の下落やウクライナ危機に起因する欧米諸国の経済制裁のしわ寄せによる景気停滞に直面している。

緊急事態用の財源は原油やガス収入が低調で国家予算に赤字が生まれた時などの使途をにらんでいる。ロシアの今年の国家予算は原油販売価格が1バレル当たり50ドルを見込んで編成されていたが、年初から8月までの期間の平均価格は43ドル以下で推移してきた。

ロシアの国家予算のうち原油収入は37%分を賄っているが、2年前には約半分の比率だった。17年の国家予算は今月18日の議会下院選後に発表する予定。

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