ジンバブエ、米ドル相当の新銀行券発行へ 外貨不足対策で

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自国通貨として流通していた5億ジンバブエドル札

自国通貨として流通していた5億ジンバブエドル札

ジンバブエ・ハラレ(CNNMoney) ジンバブエの中央銀行は15日、10月末までに「ボンドノート」と呼ばれる銀行券の流通を開始すると発表した。年内に7500万米ドル(約76億5000万円)相当を発行するという。

ハイパーインフレに見舞われた2009年、同国の通貨は破綻(はたん)。その後は米ドルなど複数の外国通貨が使われてきた。

中銀は現金(外貨)不足を緩和するとともに現金の国外流出を食い止めるためにボンドノート導入を決めたという。ジンバブエではすでに米ドルと等価の「ボンドコイン」が流通している。

ジンバブエの中銀総裁は「ボンドノートは米ドルと等価で、ボンドコインと同じ方法で扱われることになるだろう」と述べた。

ジンバブエ経済の崩壊により、国民はあらゆる物資を外国から買わなければならなくなった。つまり、現金がどんどん外国へと流出してしまう状態だ。

だが国民からは、自国通貨の再導入ではないかとしてボンドノートに反対の声も上がっている。

中央銀行は自国通貨を再導入する状況はまだ整っていないとして、この見方を否定している。中銀総裁は、ボンドノートを使うのが嫌だという人に使用を強制するつもりはないと述べている。

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