米の原発の一時停止、鳥の「フン」原因か 電線に痕跡

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原子力発電所が鳥のふんで止まった?

原子力発電所が鳥のふんで止まった?

(CNN) 米ニューヨーク州北部でインディアンポイント原子力発電所を運営する企業エンタジーは5日までに、同原発で昨年12月に発生した稼働の一時停止について鳥の「フン」が原因の可能性があると報告した。

米原子力規制委員会(NRC)への報告書の中で指摘したもので、大型の鳥類が止まり木などから飛び立つ際にしばしば出す排泄(はいせつ)物の痕跡があったという。原子炉の一時停止は3日間続いていた。

放射能漏れはなく、周辺地域に危険が及ぶ事態も一切起きなかったとしている。

報告書によると、ふんが堆積して硬化したものが電線上に形成されれば運転効率を阻害する事例は再三起きているが、12月の一時停止の場合は送電塔の電線の間に電弧(でんこ)放電と呼ばれる状態が生じる結果になっていたという。これを受け原子炉の安全装置が作動し、稼働停止となっていた。

送電塔周辺で鳥の死体は見付からなかったとも報告した。鳥のフンが絡む障害の再発防止のため鳥対策を強化するとも説明。鳥の監視要員などを送電塔に配置すると述べた。

同原発では昨年、火災が発生して変圧器が損壊し、数千ガロン(1ガロンは約3.8リットル)単位の石油が近くのハドソン川に流出する事故も起きていた。負傷者はいなかった。

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