米ボーイングが開発する機内トイレ、紫外線で各部を自動消毒

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人が触れる部分を自動で消毒する機内トイレの開発が進んでいる

人が触れる部分を自動で消毒する機内トイレの開発が進んでいる

ニューヨーク(CNNMoney) 航空機製造大手の米ボーイングが、旅客機向けに「自動的に衛生を保てるトイレ」を開発中だ。使用後に個室内や便器に紫外線を3秒間照射することで、ばい菌を99.99%除去するという。

ボーイングの環境パフォーマンス責任者のジーン・ユー氏は「トイレ個室内の各所に(紫外線灯が)設置され、人がいなくなるや便座や洗面ボウル、洗面台など人と接触する表面に紫外線をたっぷり照射する。消毒により臭いも軽減される」と語る。

同社の報道発表資料によれば、使われるのは「遠紫外線」の光だ。これは、皮膚がんの原因になる紫外線とは異なり、人体には無害だという。

ボーイングの広報担当者は「フライト中、つまり(地上での)本格的な清掃の合間にトイレを消毒するためのものだ」と説明する。

技術的にはまだ試験段階だが、既存の航空機に設置することも可能になる見込みだという。

紫外線の照射時には、すみずみまで消毒できるよう便座は自動的に開く。蛇口や液体石鹸(せっけん)のディスペンサー、ゴミ箱、ハンドドライヤーなども直接手で触れずに使うことができる。

「ドアに触れずに施錠できる機能や、床の換気システムも研究されている。どれもトイレをできるだけ清潔に保つことが目的だ」とボーイング。試作品を使った試験では、「これらの技術革新により、病原菌の成長や感染を最低限に抑えられること」が示されたという。

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