東京が「世界一の美食都市」になった理由は?

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佐藤秀明シェフは香港でフランス料理店「Ta Vie」を営む=同店

佐藤秀明シェフは香港でフランス料理店「Ta Vie」を営む=同店

佐藤秀明氏(香港「Ta Vie」)

佐藤秀明氏は東京の有名な三つ星店「龍吟」で働いた後、香港に支店を開店、すぐに二つ星を獲得した。今はフランス料理店「Ta Vie」を経営している。

佐藤氏は、日本人シェフの1人として、みな芸術的な気質を持っていると感じると語る。この気質は仕事に対する日本人のメンタリティーにも当てはまり、料理人の場合は提供する料理の質や細部に強く集中するという。

佐藤氏はまた、世界中の食文化を受け入れる日本人の姿勢も一因だと指摘。シェフや客がみな日本人であっても、「フランス料理やイタリア料理を歓迎する姿勢は変わらない」

佐藤氏は、多くのシェフや食通、業界関係者が日本が世界一の食文化を持つ都市だと述べている点について、ミシュランに掲載された店だけに当てはまることではないと指摘。屋台やファストフード、テークアウト品から高級店に至るまで、あらゆる種類の食べ物について言えることで、「本当に食の天国だ」と語る。

加地吉治氏(香港「フェリックス」)

四国・愛媛出身の加地吉治氏は、香港ペニンシュラホテル内にある現代欧州料理店「フェリックス」の料理長だ。

加地氏によると、シェフにとって完成の基準は毎日のように上がっていて、日本で働いていたシェフは味や香りだけでなく、料理の細部も重要だということを知っている。一般的に、東京の人々は毎回の食事にたくさんの品目を少しずつ食べるのが好きだという。

「シェフとしてはそれぞれの料理について、新しい見せ方とともにユニークな味の組み合わせを持つように心がけている」と加地氏。東京では競争が激しいことから、シェフはみな腕を磨き、注目を集める新しい料理のコンセプトを考案すべく研さんを重ねていると語る。

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