VW、ディーゼル車不正で管理職9人を停職処分

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排ガス不正に関する外部調査の結果は来年4月に発表予定

排ガス不正に関する外部調査の結果は来年4月に発表予定

ロンドン(CNNMoney) 独フォルクスワーゲン(VW)は10日、ディーゼル車の排ガス不正問題に関連して、不正にかかわった疑いのある管理職9人を停職処分としたことを明らかにした。事実関係やかかわった人物についての調査は来年以降まで続く見通し。

VWのハンス・ディーター・ペッチュ会長は本社のあるドイツ・ウォルフスブルクで記者団に対し、「不正に直接かかわったのは少数の従業員だと今でも信じている」と強調した。

社内外の調査は約450人の専門家が実施。87回の聞き取り調査を行い、従業員2000人に対して文書や電子メールを破棄しないよう指示を出し、スマートフォンやノートパソコンなど1500台あまりを押収、書籍5000万冊分に相当するデータを差し押さえた。

米法律事務所が実施している外部調査の結果は、来年4月の年次株主総会で発表を予定している。

VWのディーゼル車は、エンジンを不正操作して検査時の排ガス量を道路走行時よりも抑える設計になっていたことが分かっている。VWは、「過ちの連鎖」が不正を引き起こしたと述べ、発端は2005年に米国でディーゼル車を大々的に売り出すと決めたことにあったと説明した。

しかし限られたスケジュールや予算の範囲内で米国の厳しい排ガス規制を合法的にクリアする方法が見つからなかったことから、検査をごまかすソフトウェアを搭載。後にこの問題を解決できる技術が開発されても完全実装には至らなかった。

同社は依然として、経営陣は不正に関与していないとの主張を貫いている。

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