ロシア就航便の廃止相次ぐ、景気悪化や政情不安で乗客減少

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ロシア就航便の廃止や縮小が相次いでいるという

ロシア就航便の廃止や縮小が相次いでいるという

ロンドン(CNNMoney) 欧州の格安航空大手「イージージェット」は11日、過去数カ月間、乗客数が顕著に減ったとしてロンドン―モスクワ間の路線を停止すると発表した。

声明で、利用客の落ち込みについて「広範な政治環境、ロシア経済の弱体化やビザ発給承認の規制」などの要因に言及した。イージージェットのモスクワ便は今夏、半減されていた。

ロシアへの就航便の削減は、イージージェットだけでなく、他の欧米系航空会社なども実施している。米航空会社でロシアに唯一乗り入れていたデルタ航空もモスクワ行きの便を廃止。香港に拠点があるキャセイ航空も今年6月、ロシア路線を打ち切っていた。

ルフトハンザ、エールフランス、カタール航空やエティハド航空も就航便の縮小に踏み切っている。

ロシア経済は、原油価格の下落やウクライナ危機に伴う欧米諸国の経済制裁発動などが重なって打撃を受けている。賃金も目減りして、インフレも悪化。ロシア政府統計によると、国民7人のうち1人が現在、貧困ラインを下回る生活にあえいでいる。

通貨ルーブルの価値も急落し、ロシア国民が海外旅行をする余裕も失っている。欧州の旅行関連団体によると、欧州を訪れたロシア人の数は今年1~3月の第1四半期に約3割減少した。

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