航空システムにサイバー攻撃、1400人足止め ポーランド

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航空システムにサイバー攻撃、1400人足止め ポーランド

(CNN) ポーランドの航空会社LOTポーランド航空の地上システムがサイバー攻撃を受け、首都ワルシャワのショパン空港からの出発便が軒並み欠航となるトラブルが起きた。この影響で乗客1400人あまりが同空港に足止めされた。

LOTポーランド航空によると、このトラブルは21日に発生。同社の地上システムが不正アクセスされて出発便の飛行計画が作成できなくなった。この影響でワルシャワから出発予定だった同航空の20便が欠航となり、さらに数便に遅れが出た。

間もなく事態は収拾され、飛行計画の作成も再開されつつあると同社は説明している。

LOTのセバスチャン・ミコシュ最高経営責任者(CEO)は今回のトラブルについて、「LOTの問題ではなく、もっと幅広い業界規模の問題だ」と強調。今回は数時間でシステムを復旧させることができたものの、業界は今後も航空システムを狙うサイバー攻撃に対して対応を迫られるだろうと指摘した。

航空会社が提出する飛行計画は各便のルートの把握や運航安全管理の目的で当局や管制塔が使用。事故が起きた場合の捜索救助活動にも使われる。

国際航空運航基準の作成などを担う国際民間航空機関(ICAO)によれば、航空機の運航は重要な安全対策機能も含めて電子部品に大きく依存していることから、サイバー攻撃が懸念される状況が続いている。

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