大韓航空「ナッツ事件」、二審で執行猶予認める

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
趙顕娥(チョヒョナ)被告

趙顕娥(チョヒョナ)被告

ソウル(CNN) 大韓航空の副社長だった趙顕娥(チョヒョナ)被告が機内でのナッツの出し方に腹を立てて同機を引き返させた「ナッツ事件」の控訴審で、韓国・ソウルの高裁は、趙被告に禁錮1年の実刑を命じた一審判決を破棄して、2年の執行猶予を認めた。

検察側は1週間以内に上告するかどうかを決める。

この事件では昨年12月、米ニューヨークのJFK空港で大韓航空の国際便にファーストクラスの乗客として搭乗した趙被告が、マカデミアナッツを皿に入れずに袋ごと出されたことに激怒。同機をゲートに引き返させて乗務員を降ろさせた。この騒ぎで同便の到着は予定より11分遅れた。

今年2月の一審判決では、趙被告の行為が航空業界の発展を脅かし、乗客に迷惑をかけたと判断し、航空法違反の罪で禁錮1年を言い渡した。

この判決に対し、ナッツ問題で激怒した行為に対する反応としては極端すぎるという見方もあった。しかしこの問題について口止めされたと客室乗務員が証言していることなどから、検察側は、阻止的な隠ぺい工作があったと主張していた。

趙被告が大韓航空の趙亮鎬(チョヤンホ)会長の娘だったこともあり、韓国では怒りの声が噴出。趙会長も謝罪に追い込まれた。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]