日本が世界に誇るウイスキー 蒸留所を訪ねて

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余市蒸溜所見学ツアーの最後に、試飲場で穏やかな景色を楽しみながらウイスキーを試飲できる

余市蒸溜所見学ツアーの最後に、試飲場で穏やかな景色を楽しみながらウイスキーを試飲できる

見学ツアーの最後に訪れるのは、ウイスキーの図書館、バー、ギフトショップだ。ここでは、サントリーの通常の商品のほかに、極めて珍しいシングルカスク・ウイスキーなど、この蒸留所限定の商品も購入できる。

北の蒸留所へ

その2日後、私は北海道にあるニッカの余市蒸留所に向かっていた。

ニッカの本社はサントリーのそれとは全く異なり、石造の城で、正門にはヨーロピアンスタイルのマークが彫られている。

この蒸留所の見学ツアーは、ニッカの創業者である竹鶴氏に関するびっくりするような話に焦点が当てられている。

所内には多くの写真やスコットランドの地図が展示され、スコットランド伝統のチェック柄クロスも、それらがいかに竹鶴氏に影響を与えたかという詳細な説明とともに飾られている。

またサントリーの明るく、モダンな雰囲気のバーと異なり、余市蒸留所のバーは、マホガニー仕上げにムード照明というオールド・ボーイズ・クラブのような雰囲気だ。

私は、この蒸留所でしか買えない珍しいシングルカスク・ウイスキーの匂いを嗅いだ。

シングルカスクはその希少性ゆえに、多くのより古いブレンドよりも値段が高い。例えば、シングルカスク余市20年(500ml)の価格は1万5000円で、シングルカスク余市15年(500ml)は1万円だ。

ニッカのウイスキーは、どちらかというと山崎よりもスコッチに近いかもしれない。しかし、日本のウイスキーは海外のウイスキーよりも甘みと香りがあり、泥炭(ピート)香が最も強い種類でも甘みと香りのバランスが取れている。

アイラスコッチをよく飲む人は、余市蒸留所で販売している「シングルモルト余市ピーティ&ソルティ」がおすすめだ。

私もボトル1本を6500円で購入した。

グランド・フィナーレ

そして蒸留所見学ツアーのハイライトともいえる広々としたテイスティングルームで、見学者はニッカの最も人気のあるウイスキー3種を試飲できる。

私は自分のトレイを窓の隣に置き、窓の外の雪が積もった木々を眺めながら、じっくりウイスキーの味を堪能した。

私は幼少期から度々日本を訪れ、これまで温泉、寿司屋、買い物旅行、山の散策などを経験し、どれも素晴らしかったが、今回の蒸留所巡りは間違いなく、これまでで最も素晴らしい体験だったと断言できる。

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