昇給求めない女性には「良い報い」 マイクロソフトCEOの発言に非難殺到

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マイクロソフトCEOの発言が物議

(CNN) 米マイクロソフトのサトヤ・ナデラ最高経営責任者(CEO)が、コンピューター業界の女性向けのイベントで行った発言を巡り非難の的になっている。

ナデラ氏は米アリゾナ州フェニックスで開かれたイベントに登場し、昇給を求めない女性には「良い報い」があると発言した。信念を持つ女性は(口に出さなくても)長期的なキャリアの中で、おのずと給与が上がっていくという趣旨だったと思われる。

その後、ナデラ氏はツイッターで、女性の昇給についての自分の発言は「不明瞭」だったと弁明。信念や報いには言及しないまま、IT業界は男女間の給与格差を縮める必要があると強調した。

この発言を巡りCNNのケリー・ウォレス記者は、ナデラ氏と同じような考え方の男性経営者はほかにもいるとの見方を示した。男女間の賃金を比較すると、男性1ドルに対して女性は78セントしか受け取っておらず、「この格差は『報い』では埋まらない」と指摘する。

ウォレス記者はさらに、多くの女性が昇給や昇進の希望を口に出せずにいる実態や、女性の経営者やIT業界で働く女性が少ないなどの現実を紹介。

ナデラ氏のような発言は、女性に対して波風を立てたりしない、いい人でいることを求め、それが希望をかなえる道だというメッセージを伝えるものと解釈されかねないとウォレス記者は警鐘を鳴らしている。

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