インドの火星探査機費用は81億円、米映画の製作費より安く

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インドの打ち上げロケット「PSLV-C25」

インドの打ち上げロケット「PSLV-C25」

香港(CNNMoney) 火星の周回軌道に24日到達したインドの無人火星探査機「マンガルヤーン」のプロジェクト費用が総額7400万ドル(約81億円)と欧米諸国の衛星事業に比べはるかに格安であることが25日までにわかった。

同じく火星の周回軌道に21日入った米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「メイブン」の場合は6億7100万ドル。欧州宇宙機関が2003年に実施した火星探査事業の当初予算は約2億ドルだった。

インドのモディ首相は今年6月、マンガルヤーンの予算は米ハリウッド製作の宇宙映画「グラビティ」の1億ドルより安いと言及したことがある。首相はその上で、「インドの科学者は倹約に努めた工学の新たな範例と想像力の力を世界に見せ付けた」とし、「我々の成功は深い歴史的なルーツのたまもの」と誇示した。

インド国内では社会開発事業などを冷遇し宇宙開発に公金をつぎ込むことへの批判もあるが、モディ首相はマンガルヤーン事業の成功で面目を保った格好だ。火星探査事業で成功を収めたのはこれまで米国、ロシア、欧州のみで、日本と中国は失敗している。

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