ロシア、マクドナルド店舗に閉鎖命令

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マクドナルドの「ビッグマック」=同社提供

マクドナルドの「ビッグマック」=同社提供

ロンドン(CNNMoney) ロシア当局は20日、モスクワにあるファストフードチェーン「マクドナルド」の4店舗に一時的な閉店を命じた。

地元メディアは閉店の理由として、マクドナルドに「衛生上の違反」があったと伝えている。

4店舗のうちプーシキン広場にある店は、冷戦終結の直後に開店したモスクワ第1号店だ。同店のオープンは、ベルリンの壁崩壊に続く、時代の大きな変化を象徴する出来事だった。

マクドナルドはロシアに進出した欧米系の企業のなかでもトップクラスの好業績を誇る。ロシア全土で約400の店舗を展開、1日あたり計100万人以上の客が訪れている。

また、マクドナルドはソチ冬期五輪で公式レストランとなり、2018年にロシアで予定されているサッカーのワールドカップでも公式パートナーとなっている。

今回の処分は、ウクライナを巡ってロシアと欧米との緊張が高まり、欧米による経済制裁に対してロシアが食品輸入を禁止する報復措置を取るなかで起きた。

マクドナルドは7月にも、商品の栄養表記にミスがあると指摘されるなど、当局の「標的」になっている兆しが見えていた。

インタファクス通信は21日、規制当局がモスクワ以外のマクドナルドの店舗にも調査に入ったと伝えている。

マクドナルドは「営業再開に向けた要件を規定した文書について内容を精査している」と述べるとともに「従業員の生活を守り続け、ロシアにおける事業の成功を継続すべく最善を尽くす所存だ」としている。

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