欧州中銀、初のマイナス金利 デフレリスクに対応

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ドラギECB総裁 (C)European Central Bank

ドラギECB総裁 (C)European Central Bank

ロンドン(CNNMoney) 欧州中央銀行(ECB)は5日、政策金利の引き下げや企業向けの低利融資などを盛り込んだ包括的な経済対策を発表した。

低インフレが景気回復の足かせとなり、景気の悪循環に陥る恐れがあるとして、政策金利は過去最低の年0.15%に引き下げた。

さらに主要国の中央銀行として初めて、銀行がECBに資金を預け入れる際の金利をゼロからマイナスに引き下げるという未知の領域に踏み込んだ。

これで銀行がECBに資金を預け入れると手数料がかかることになり、理論的には資金が企業や消費者への融資に回る効果がある。

また、企業への融資を促すことを目的とした銀行への長期的な資金供給など、ユーロ圏に低利の資金を送り込む一連の措置を盛り込んだ。ベレンバーグ銀行のエコノミストは供給額を総額6000億ユーロ(約84兆円)と見込んでいる。

予想通り、米連邦準備理事会(FRB)のような国債の大量買い入れや大規模な量的緩和は見送った。ただしドラギECB総裁は、「もし必要になれば、まだこれで終わりではない」と含みを持たせた。

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