ロシア株が下落、ウクライナへの介入で懸念広がる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニューヨーク(CNNMoney) ウクライナ情勢を巡り揺れるロシアで株式や通貨ルーブルが年初に比べて下落している。西側諸国の当局者の間では、隣国への介入がロシア経済に影響を与え始めているとの見方が広まっている。

欧州中央銀行のマリオ・ドラギ総裁は6日、「今のところロシア経済とウクライナ経済に大きな影響が出ているほか、周辺国にも一部影響がみられる」と述べた。米政府高官も同日、弱いロシア経済がウクライナへの介入でさらに打撃を受けるとの見方を示した。

大手企業の株価は今週、平均で7%下落。年初と比べると下げ幅は11%に達した。

ロシア中央銀行は3日、株式相場を安定化させるとともに通貨ルーブル安に歯止めをかけるため、金利を5.5%から7%に引き上げると発表。利上げを受けてルーブル相場は下げ止まったものの、今年に入って10%近く下落している。

ロシアは世界有数のエネルギー資源の輸出国で経常収支は黒字だが、食糧や衣類、医薬品、機械、輸送機器といった製品は欧州や中国から輸入している。今後ルーブル安が進めば輸入品の値段はさらに上がることになる。

ロシアの昨年の国内総生産(GDP)の成長率は1.3%にとどまり、景気は他の新興市場と比べて急激に減速している。今年はやや上向くと予測されていたが、ウクライナ問題でさらなる減速の可能性もある。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]