食品メーカーの社会問題への取り組みランキング オックスファム

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ユニリーバは小規模農家への支援でトップに立った

ユニリーバは小規模農家への支援でトップに立った

(CNN) 国際的な慈善団体オックスファムは26日、世界最大手の食品・飲料メーカー10社について社会問題への取り組みを評価したランキングを発表した。

「ブランドの陰で」と題された報告書では、気候変動や水資源、女性の権利や農民の権利など7項目について、各メーカーの取り組みを評価している。

オックスファムによれば、昨年、第1回目の報告書が発表されて以降、消費者から企業に対して改善を求める声はソーシャルメディアを介して40万回近く挙がったという。

報告書によれば、この1年で10社中、点数が下がったゼネラル・ミルズ(アイスクリームのハーゲンダッツなどを展開)を除く9社で改善がみられた。

「ゼネラル・ミルズは生活に足る賃金を稼ぐ権利といった重要な問題を認識していない」と、オックスファムは批判した。

昨年、最下位だったアソシエイテッド・ブリティッシュ・フード(紅茶のトワイニングなどを展開)は9位になったものの、倫理的な調達方針を採っていないと批判された。

一方、高い評価を受けたのはネスレ、ユニリーバ、コカコーラだ。ネスレは気候変動や水資源の保全といった項目で第1位に。コカ・コーラは女性の権利保護で、ユニリーバは小規模農家への支援でトップに立った。

ただしオックスファムは、これらの「優良企業」もさらなる努力が必要だとしている。

「(これらの企業には)利幅は広いが社会的・環境的コストも大きい大量生産を行うために、安価な土地や労働力に依存してきた100年あまりの歴史がある。この歴史を埋め合わせるにはまだ時間がかかるだろう」と、オックスファムのウィニー・ビヤニィマ事務局長は述べている

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