ディズニー、バングラデシュでの生産打ち切り

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ニューヨーク(CNNMoney) 米ウォルト・ディズニーは、バングラデシュでの自社ブランド製品の生産打ち切りを決めた。同国で昨年秋に工場での死亡事故が相次いだことを受けての措置としている。

ディズニーは3月、ベンダーやライセンシー各社に書簡を送付し、サプライチェーンの安全基準を強化するため、バングラデシュなど「リスクの最も高い国々」での生産を打ち切るよう伝えた。

またディズニーは、2014年4月までにエクアドル、ベネズエラ、ベラルーシ、パキスタンの4カ国での生産も打ち切る。

バングラデシュでは先週、首都ダッカ近郊で8階建てビルが倒壊し、ビル内で操業していた縫製工場の従業員など400人以上が死亡したが、ディズニーの生産打ち切りの決断はこの事故の前に下された。

決断の決め手となったのは、昨年11月に発生し、死者112人を出した「タズレーン・ファッションズ」の縫製工場での事故と、昨年9月に発生し、262人が死亡したパキスタンの衣料品工場での火災だ。

相次ぐ事故を受け、バングラデシュでの生産の完全打ち切りを決めたブランドはウォルト・ディズニーが初めてだが、同国でのディズニー製品の生産量は全体の1%未満にすぎず、他の4カ国での生産量はそれよりもさらに少ないという。

ディズニーは生産を打ち切る国を選定する上で、世界銀行が、説明責任、汚職、暴力などの基準を基に各国の統治状況をまとめた報告書を参考にしたとしている。ディズニーが生産打ち切りを決めた5カ国は、この報告書の中で最も評価が低かった。

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