787のバッテリーで熱暴走、原因は依然不明 米運輸安全委

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ワシントン(CNN) 日米で相次いだ米ボーイング787型機(ドリームライナー)のトラブルについて調査している米国家運輸安全委員会(NTSB)のデボラ・ハースマン委員長は24日、発火事故を起こしたバッテリーで「熱暴走」が起きていたことが分かったと発表した。

米国ではボストンの空港に到着した日本航空の787型機で7日にバッテリーの発火事故が起きた。NTSBは焦げたバッテリーの写真も公開。バッテリー容器からは着陸後間もなく溶融電解質が噴き出したという。

ハースマン委員長によれば、調査の結果、このバッテリーは、放熱して温度が上昇する熱暴走と、電流が想定外の経路を流れる回路ショートを起こしていたことが判明した。しかしどちらが先に起きたのかは特定できず、原因も分かっていないという。

日米で相次いだトラブルについて、ハースマン委員長は「前例がない」と述べ、「機内での出火は想定外。安全上、非常に深刻な懸念がある」と強調。熱暴走や回路ショートは「航空機の設計上、いずれも起きてはならない事態だ。こうした事態を防ぐために複数のシステムがあるが、それも想定通りに機能しなかった。その原因を突き止めなければならない」と話した。

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