人気ゲームがイランのユーザー締め出し、経済制裁のあおりで

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ニューヨーク(CNNMoney) 米ゲーム開発企業のブリザード・エンターテインメントは、米国がイランに科している制裁のために、人気オンラインゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト(WoW)」などのゲームをイラン国内から利用することができなくなったと告知した。

同社はほかにも「ディアブロ」「スタークラフト」などの人気ゲームを手掛ける。ワールド・オブ・ウォークラフトはインターネットを使ってユーザー同士が対戦したり、アイテムを売買したりできるゲームで、登録ユーザーは6月30日現在で910万人に上る。

しかしイランから利用していたというユーザーが先週、同ゲームの公式フォーラムに投稿を寄せ、ゲームにアクセスできなくなったと訴えた。これに対してブリザードは25日、「米国の貿易規制と経済制裁により、ブリザードがイランを含む特定国の住民を相手に商売をすることは禁止されている」「このほどこうした法律の順守を徹底し、対象国からのゲームとサービスへのアクセスが制限された」と返答した。

イランのユーザーが支払った料金の払い戻しはできないとしながらも、「米国の法律で認められれば、すぐに制限を解除する」と説明している。

2月に改訂された利用規定によれば、同ゲームは北朝鮮、シリアなどの貿易規制対象国からも利用できなくなっている。

イランに対する経済制裁は、政府に圧力をかけて核開発計画を断念させる目的で段階的に強化されてきた。しかし結果的に高いインフレや景気悪化を招き、国民の生活に影響が出ている。

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